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スマートになりたい

永沢さん*のお友達になるためにグレート・ギャツビーを三回目読んでいる途中です。

一回目から読んでいて、お気に入りの箇所が何箇所か出てきました。
一番のお気に入りは、ニックがはじめてブキャナン邸に行ったときデイジーと交わした会話の一部分。

「家庭の秘密の話を教えてあげる」と彼女は待ちきれなかったというふうに、小声で言った。
「執事の鼻のことなの。あなた、執事の鼻の話を聞きたい?」
「そのために今日ここにやって来たようなものだよ」
「つまりね、彼はずっと執事を・・・(以下略)」

このニックの「そのために今日ここにやって来たようなものだよ」というリアクションがすげーカッコいいと思ったんです。それまでの会話の流れなど完全に無視して唐突にデイジーが言ったセリフに対する返答なんですけど、この何気ない一言でニックのキャラクターの位置づけができていると思うんです。
デイジーは実はトムが出て行って電話をしていることが気になってしょうがないくて、それを紛らわせるために唐突に言った「執事の鼻」という訳分からない話に対して、「え、ナンだって」とか言わないのがとってもスマートで、空気をちゃんと読んだ大人のリアクションだなぁ、と。
こういうスマートさを身につけた大人になりたいですね。

例文:
「社長の鼻のことなの。あなた、社長の鼻の話を聞きたい?」
「そのためにこの会社に入社したようなものだよ」


*「ノルウェイの森」に出てくる人物

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