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Culture アーカイブ

蝶々の纏足・風葬の教室

昨日、地元のBookOffに行って本をまとめて買い出してきました。100円コーナーにあるもの限定で見繕ったところ、こんな感じに。

・山田詠美「蝶々の纏足・風葬の教室」
・吉本ばなな「N・P」
・吉本ばなな「白河夜船」
・ダニエル・キイス「アルジャーノンに花束を」
・佐藤賢一「双頭の鷲」(上下)

20070306.jpg今日は山田詠美「蝶々の纏足・風葬の教室」を読みました。
前々から読みたいと思っていたものだったので、念願叶ったりです。

んで端的に言うと、「蝶々の纏足」がとても気に入りました! こんなのとっても好きだw
なんか、主人公とえり子の様子が目に浮かぶように想像できて、午後の気怠い教室での二人の会話とかもう最高。山田詠美ならではの心の動きの描き方が、この作品は特に鮮やかだと思いました。
「風葬の教室」もかなり好きです。って言うと変人扱いされそうだけど、子供の目を通して細かい人の心理を描写していて、それがまた素晴らしいんですよ、って思いました。

以下、ネタばれを含みます。

続きを読む > "蝶々の纏足・風葬の教室"

となり町戦争

20070305.jpg昨日買ってきた、三崎亜記「となり町戦争」を読みました。その感想とかを。

「となり町戦争」は第17回小説すばる新人賞を獲得した作品で、角川ヘラルドから映画化されています(現在公開中)。ヒロインが原田知世という設定がちょっといいかも、って見に行きたくなりました。新宿でやっているみたいですね。

普通の会社員の主人公の住んでいる町と、となり町が「戦争」を始めたと、町の広報に突然発表があり、主人公は「偵察員」として、となり町との戦争に巻き込まれていきます。が、「戦争」が起こっている場面が結局一回も出てこず、公共事業として淡々と見えないところで戦争が遂行され、でも確実に戦死者が出ているという不可解さに主人公は疑問をもちつつ、「となり町戦争推進室」の公務員と淡々と同棲しながら監視業務をこなしていきます。

というストーリー展開で、戦争もの、というわけではありません。おそらく作者は「戦争」という日常を日本の中に描きたかったんじゃないか、と思いました。それが良いとか悪いとかじゃなくて、日本人が遠く感じている戦争がもうちょっと身近だったらどうなんだろう、ってことを書いているじゃないでしょうか。
といっても、別に戦争の意味を問いかけるというほどの主張がある作品でもなく、となり町と戦争するというちょっとありえない日常を丹念に描ていて、そんなところが結構おもしろいです。

さらっと読めるので、暇つぶしにどうぞ。

戦争って、ある意味「公共事業」なんですよね。

秒速5cmメートル

20070304.jpg桜の花びらが落ちる速度だそうです。

観てきました! 新海誠監督最新作(昨日が公開初日)秒速5cmメートルを渋谷のシネマライズにて。男二人でw 館内男率高杉w んなもんか。

満席で、今日は監督とかの舞台挨拶もありました。映画自体は短いもので、全部で1時間ほど。新海ワールドでも、今回はちょっと趣向が違うかも!?

えっ? って感じでした。

以下めっちゃ、もろネタばれ含みます。

続きを読む > "秒速5cmメートル"

America

右上のランダムメッセージにいろいろ追加しました。今のところ全部で7種類かな。
お気に入りの洋楽の歌詞の一部です。

そのうちのひとつ、Simon&Garfunkleの"America"を紹介します。

“Kathy, I’m lost,” I said, though I knew she was sleeping“I’m empty and aching and I don’t know why”
Counting the cars on the New Jersey Turnpike
They’ve all come to look for America
All come to look for America.

「キャシー、ぼくはわからなくなったよ」彼女が寝ているのを知っていたが、ぼくは言った。
「胸が空っぽで痛んで、でもなぜだかわからないんだ」
ニュージャージーの高速で通り過ぎる車を数えた。
そう、みんなアメリカを探しに来ているんだ。
みんなアメリカを探しに来ているんだ。

S&Gの数ある楽曲の中でこの曲は特にハーモニーが美しい曲。しかもこの歌詞の部分はもう、すごいのなんの。

この曲はアメリカがベトナム戦争の泥沼にはまってしまって、アメリカ国民がそれまでもっていた自信を失い、どうしていいのか分からないという若者の不安を表現している、と言われています。
美しい調べに乗せて空虚な逃避行を描いた、実に美しい曲です。

The Boxer (@Central Park)

ちょっと個人的な感動で申し訳ないんですけど、Simon&Garfunkleのあの伝説の1981セントラルパークコンサートの映像がYouTubeにあったのです。
しかも、大大大好きな"The Boxer"歌ってるの。さらに、なんか歌詞とかも付け足しなのか即興なのか一部変えてあるし、超感動。

あぁ。。あぁアートの声とか最高。すげーよ、あんたら。
このコンサートは1981年の9月19日に行われたもの。オレはまだ生後1ヵ月。行きたかった、ここに。
ほんと"The Boxer"は何度聞いても鳥肌立つ。歌詞の意味が分からなかった中学生の時でもこの歌に宿る魂みたいのを感じてました。歌詞の意味が分かるようになってますます鳥肌が立ちまくりです。

In the clearing stands a boxer, and a fighter by his trade
And he carries the reminder of every glove that laid him down or cut him
'Til he cried out in his anger and his shame
I am leaving, I am leaving, but the fighter still remains
Yes, he still remains

のところが最高。コンサートバージョンもいいけど、是非アルバムバージョンで聴いて欲しいです。アルバム"Bridge Over Troubled Water"に入っています。これ名盤なので、持っていて損はないです。安いし。

ついでに"America"も置いておきます。これは自分がS&Gにはまったきっかけの曲です。

LINDBERG

今、LINDBERGが熱い、オレの中で。
いや、こう、勉強で追い込まれると聞きたくなるんです。元気だそうと思って。

んで、YouTubeで“もっと愛しあいましょう”のライブ映像を発見。
この曲のPVがいわゆる「メガネアイドル」の走りなんだとか(同研究室のA氏談)。1995年ということもあって、会場もなんだか不思議な雰囲気。

でもよく考えてみたら渡瀬マキって結構きてるんじゃないかと、個人的に。
ショートカットだし、関西人だし、さらに”every little thing every precious thing”で陸上部冥利に尽きる歌を歌っているし。
残念ながら(?)もうすでにお子さんがいらっしゃるんですが、その家庭のブログ「平川家」がとてもハッピーな感じで良いんです。

というわけでLINDBERGブーム再燃中(自分の内燃機関限定で)。

泣きそうになる歌

最近、奥華子のCD「やさしい花の咲く場所」を聴いていて、「きみの空」という曲に泣かされそうになりました。

いや、泣くことはないんだけどね、全然身構えていないところに突然やれそうになることがあります。
そう、というわけで過去泣かされそうになった歌をいろいろ思い出してみました。

槇原敬之:ANSWER
槇原敬之(off courseのカバー):秋の気配
アリス;それぞれの秋 ←これヤバイ
TM NETWORK:CONFESSION
TM NETWORK:Fool On the Planet
Simon&Garfunkle:The Boxer ←これはガチ
MY LITTLE LOVER:暮れゆく街で
LINDBERG:every little thing every precious thing
LINDBERG:My Dream Factory
JUDY AND MARY:ジーザス!ジーザス!
DREAMS COME TRUE:The signs of LOVE
Bjork:Hyperballad(Brodski Quartet Version) ←これもガチ
爆風スランプ:健康優良児
奥華子:きみの空


という感じです。思い出してみたら結構多かったw。

Xmas song

この季節は、お店の中や街角でクリスマスソングをよく耳にしますよね。
クリスマスソングっていっぱいあるけどお気に入りはJohn Lennonの"Happy Xmas(War Is Over)とSimon&Garfunkleの"Silent Night - 7 O'Clock News"です。

Johne Lennonのほうはすごく有名なのでみんな知っていると思うのですが、S&Gの"Silent Night"もお勧めです。オーソドックスなSilent Nightを二人のパーフェクトなハーモニーで歌い上げ、バックで7時のニュースが読み上げられています。


This is the early evening edition of the news.
The recent fight in the house of representatives was over the open housing
Section of the civil rights bill.
Brought traditional enemies together but it left the defenders of the
Measure without the votes of their strongest supporters.
President johnson originally proposed an outright ban covering discrimination
By everyone for every type of housing but it had no chance from the start
And everyone in congress knew it.
A compromise was painfully worked out in the house judiciary committee.
In los angeles today comedian lenny bruce died of what was believed to be an
Overdoes of narcotics.
Bruce was 42 years old.
Dr. martin luther king says he does not intend to cancel plans for an open
Housing march sunday into the chicago suburb of cicero.
Cook county sheriff richard ogleby asked king to call off the march and the
Police in cicero said they would ask the national guard to be called out
If it is held.
King, now in atlanta, georgia, plans to return to chicago tuesday.
In chicago richard speck, accused murderer of nine student nurses, was brought
Before a grand jury today for indictment.
The nurses were found stabbed an strangled in their chicago apartment.
In washington the atmosphere was tense today as a special subcommittee of the
House committee on un-american activities continued its probe into anti-
Viet nam war protests.
Demonstrators were forcibly evicted from the hearings when they began chanting
Anti-war slogans.
Former vice-president richard nixon says that unless there is a substantial
Increase in the present war effort in viet nam, the u.s. should look forward
To five more years of war.
In a speech before the convention of the veterans of foreign wars in new york,
Nixon also said opposition to the war in this country is the greatest single
Weapon working against the u.s.
Thats the 7 oclock edition of the news,
Goodnight.

このニュースを読み上げているのは名前を忘れてしまったんですが、「アメリカの良心」と呼ばれ、ベトナム戦争や公民権運動が巻き起こった激動のアメリカ60年代を代表するキャスターらしいです。
このニュースの中でもキング牧師による公民権運動やニクソン大統領とベトナム戦争など時代を象徴するものが入っています。
最後の方のフレーズ、"Nixon also said opposition to the war in this country is the greatest single
Weapon working against the u.s."
にはしびれますね。

Slilent Nightが訪れますよう。

元気がでるやつ

明後日に発表を控えて貫徹じゃーい。わーい。わーい。

と元気を出すためにWinMediaPlayerで曲を聴きながら、「元気がでるやつ」というプレイリストを作ってみました。HDDに入っていた曲が古いのばっかりだったので、古い曲ばっかり。洋楽邦楽ジャンル横断でごちゃごちゃ~

1/2
戦う男
旅人よ
遠く遠く
今宵の月のように
三人
どうしようもない僕に天使が降りてきた
My Revolution
Runner
雪に願いを
Book of Days
Skater Boy
Walking On The Skyline
STORYWRITER
Hyperballad
自転車
ドキドキ
そばかす
motto[:]
Green eyed Monster
Magical Dreamer
未来予想図Ⅱ
every little thing every precious thing
だってそうじゃない?
恋をしようよYeah!Yeah!
Crazy gonna crazy
BOY MEETS GIRL
We Can Work It Out
survival dAnce
EZ DO DANCE
I Want to Hold Your Hand
Calling
Nervous Breakdown(Live)
ルパン三世のテーマ
天体観測
youthful days
PADDLE
everybody goes
シーソーゲーム
Sakura
Numb
Man & Woman
Don't Stop Me Now
Bicycle Race
We Will Rock You
Bohemian Rhapsody
Born Slippy
Moaner
Boxer
Cecilia

さて、発表資料つくろうか。

「物理のドレミファ」「緑色の休み時間」

今日も家に引きこもり。だって雨だったし、寒かったし。それで挫折。orz
は、廃人になってしまうわ。。。。

それはそうと、さっき突然思ったんですけど、今まで読んできた中で人生にインパクトを与えた本っていったいなんだったろうかって。

それで小学校時代に大きなインパクトを受けた本が2冊。

ひとつが「物理のドレミファ」
これで算数がとてもとても苦手だったのに理系へ進むことが確定した本。すごく面白いんです、これ。小学校5年生の時、父親が家にあったこの本を渡してくれて、それで読んで原始分子の世界に魅せられました。名著だと思います。

あとのもう一冊が「緑色の休み時間」という本。
なんてことのない普通の児童文学なのですが、なぜかとても気に入ってはまっていた本。学校の図書館にあって、図書カードに誰も名前を書いていなかったから借りてみた、という代物だったんです。でもこの本を読んで、ここではないどこかへ行ってみたいという思いを持つようになりました(結局どこも行ってないですけどw)。
この本の舞台はウェールズなんですけど、卒業旅行ではそっちまで足を伸ばさ無い予定。でも草原が美しい初夏に訪れたいですね、いつか。


大人になってから読む本って、人生に与えるインパクトはどうしても小さくなってしまうので、やっぱり小さいころに本を読むってとっても大切だし、素敵なことだなぁ、と思いました。

GUINNESSとThe Great Gatsby

DSC_0050.jpgう~ん、至福の一時。

ちょっとビールが飲みたいなと思い、コンビニまで行ってみたら、なんとギネスビールを3個セットで買うとオリジナルグラスが付いてきた!! かなりうれしい!! ちょうど缶一本を注ぎ込めるサイズのグラスで、お店で使われているのとたぶん同じやつ。
これでギネスがつねに美味しく呑める訳ですね♪

そして、ギネスの泡を愛でながらグレートギャツビーを再読。

声を大にして言いたい。
グレートギャツビーは2回目からが感動である!!

1回目読んでいるときは、途中まで結構かったるい感じがしていたんですけど、2回目読んでみたら、感動的なまでにするする入ってくるんです。ふつう、どんな本でも別に2回目ならある程度内容が頭に入っているので、描写の細部に気を配ることができたりするのが面白いんですけど、グレートギャツビーは2回目にその文章の美しさに魅入られます。

村上春樹を初めて天才だと思いました。すげーよ、これ。マジで。
原書であるThe Great Gatsbyもまた文体の美しさで有名らしい(読んだことない)ですけど、その美しさを日本語に新訳として定着させようという熱い努力の結果がこの素晴らし書物になっているのではないでしょうか。
リズムというか、なんというか、表現しがたいんですけど、すごい文章です、グレートギャツビー。

そして物語としてもパーフェクトというか、これ以上何を引いても足しても駄目でしょうね。
昔、学校の教科書に載っていた山川方夫「夏の葬列」を思い出しました。もちろん内容は全然違うんですけど、パーフェクトという点で共通な気がします。「夏の葬列」は好きだったなぁ。えげつないけど。

というわけで、村上春樹訳「グレートギャツビー」は読む価値ありまくりです。

読んで!
読んで!!
ペーパーバック版買ったから、愛蔵版も買おうかなぁ。

グレート・ギャツビー

20061129.jpg一昨日、生協にふらっと行ってみたらたまたま「グレート・ギャツビー」が平積みの最後の一冊になっていて、ちらっとみたら村上春樹訳と。即買い。

読み終わってから気がついたんですけど、これって2006年11月の初版だったんですね。ちょっとした偶然だけど、前から読もうと思っていた本が村上訳でついに出版されて、それを知らずに手に取ったとは何たる幸運か。

「グレート・ギャツビー」を知らない人のために説明をすると、アメリカ現代文学の傑作のひとつといわれている作品で、小説家・村上春樹がもっとも愛読している本で、「ノルウェイの森」の主人公がまた愛読していることで有名。
アメリカの文豪スコット・フィッツジェラルドが1924年に書いたもので、1922年アメリカ東部、第一次世界大戦が終わったあと黄金時代を迎えたニューヨーク郊外を舞台に繰り広げられるお話。

感想を率直に言うと、これは面白い!! めっちゃ気に入ってしまった。
とくに「ノルウェイの森」を読んだ人とか、村上春樹ファンとかには絶対お勧め。というか読んだほうがいいと思います。。村上作品の独特のテイストがココから始まっているんだと感じられるはず。

それは抜きにしても傑作よ呼ばれるだけのものがあると思うので、ぜひ読んでみてください。

以下ネタばれです(あとで追記します)。

王立宇宙軍

20061122_.jpgすげー今更感が漂う感じだけど、ちゃんと見たのが初めてだったので。
けっこう以前に人に勧められてDVDを借りて、とりあえずリッピングして保存したまま未見になっていた作品。HDDの中身を整理整頓していたら出てきたので見てみました。

王立宇宙軍~オネアミスの翼~

1987年に劇場公開された作品。
いや~、面白かった。評判がいいのは知っていたけど、しびれる展開ですね。宇宙、ロケットときたら男の子が夢中にならないわけがないでしょ。
細かいギミックへのこだわりが激しいし、細かい人物描写にも隙がない。CG無しで描ききったロケットの打ち上げシーンはまさに圧巻です。聞いた話だと、あそこだけフレームレートをぐっと上げているらしいですね。剥離する氷の動きが、これから宇宙へと飛び立つ震えのように見えてカッコイイ。
1段目が切り離されて、2段目に点火するシーンもカッコイイ。ストーリーも緊張感があっていい。
そして全体がとても男臭いw。だが、それがいい。

コンだけの作品が1987年に制作されていたということや、この作品のスタッフが今の日本のアニメーション界の重鎮であることを考えると、これは見ておく価値があると思いますよ。

まぁ、理屈抜きに面白いので、おすすめです。

サルヴァドール・ダリ!!

Reminiscence%20archeologique%20de%20L%27Angelusde%20Millet.jpgついに行ってきました!!
上野の森美術館で開催中のダリ回顧展
もう、大興奮ですよっ!

週末は寝て過ごそうかと思っていたんですけど、若いのにそれじゃ駄目だと思い立ち行ってきました。結構混んでいるみたいだったので、開館時間に合わせて早起きして。
上野の森美術館はあのあたりにある美術館の中でも小さいほうで、一度にそんなに沢山の人が入らないんですけど、朝早く行ったのと、そろそろ大混雑する時期を過ぎていたのとで比較的早く中に入れました。
中はさすがに混んでいましたが、比較的のんびりと見ることができました。

サルヴァドール・ダリ好きならたまらない作品ばかりですね。自分的に一番感動したのは“ミレーの「晩鐘」の考古学的記憶の増大(Reminiscence archeologique de "L'Angelus"de Millet)”(上の絵)ですね。
ミレーの晩鐘という有名な絵があるじゃないですか。あれをモチーフにした作品です。実物は思っていたよりも小さかったんですけど、画集とかでみるよりも細かく描き込んであって、細部にわたって緊張感がある作品でした。PCのデスクトップの壁紙にもなっていたほどのお気に入りだけあって、感慨はひとしお。う~ん感動。

他にも“新しい人類の誕生を観察する地政学的な子供”とか“原子の分裂」とか“生きている静物”とか“万国公会議”など有名作品がズラリ。嬉しいことに、こういう企画展にありがちな「~にまつわる画家」のような余計なものがなかったので、密度高くダリを堪能できました。残念ながら大好きな“燃えるキリン”はありませんでした・・・

しかしこうして改めてダリの絵を見ていると、発想もさることながら絵画密度というか、その細やかさに目を奪われますね。卓越した描画能力があってこそのできる表現なんですよね、シュールレアリスムって。しかもダリは何人かいたんじゃないかと思うほど多作なんです。おじいさんになっても、大作を月一ぐらいのペースでこなしているみたい。

ダリはそのぶっ飛んだ人柄があまりにも有名なのですが、しかし彼は天才だったと言っていいと思います。その絵が天才ぶりを物語って余りある物的証拠なので是非みなさんにも見てもらいたいですね。

オレももう一度行こうっと♪

PCのデスクトップを掃除していたら、いまうちの大学院の授業「文章表現論」のプロトタイプを作っていたときに9月終わりころ試験投稿したコラムを発見。

お題は「穴」ということで、こんなの書きました。
もし良かったら感想など寄せてもらえると大変嬉しいです。

続きを読む > "穴"

胃のセンス

c9c3a7ba.jpg
胃の分別についての記事ではありません。すみません。

さっき、借りていたDVDの映画「イノセンス」を見終わりました。
今更な感じもするけど、一度見ておきたかったものだったので、三連休の合間を縫って見てみることにしました。
押井守監督による作品であり、世界にセンセーションを巻き起こした映画「GHOST IN THE SHELL/攻殻機動隊」の続編でもあり、公開された当時はかなり話題になっていた作品です(って、みんな知っているか)。CGをふんだんに使った、映像美と押井監督ならではの演出、そして哲学的内容と、マニア向けであることは否めないでしょう。というか、前作の「GHOST IN THE SHELL/攻殻機動隊」を見ていないと意味不明過ぎると思う。
ただ、確信犯的に説明を省いているとも思えるので、それはそれで受け入れて素直に見るべきなのかもしれません。何はともあれ引き込まれるのは間違いないでしょう。

以下ネタばれです。

続きを読む > "胃のセンス"

X-MEN:ファイナル ディシジョン

だいぶ前に見ておきながら感想を書いていなかった映画があったので、今書きます。

X-MEN:ファイナル ディシジョン

アメコミを映画化したものです。第三作にあたります。
いや~最近公開されている映画って暗いのが多いじゃないですか。そうじゃなくて頭を空っぽにして見られる映画がいいと思って見てきましたが、期待通りでした。
とりあえず結構面白かったのでお勧めします。キモくはないです。

以下ネタばれ。

続きを読む > "X-MEN:ファイナル ディシジョン"

続・ノルウェイの森(追記)

しまった。本当にしまった。気づくのが遅かったみたい。
ホントに申し訳ない気持ちでいっぱいになってしまう。

いや、これは厳しい、今の自分にとっては。何もかもが突き刺さる。
右のわき腹の下のあたりをグリグリ彫刻刀で刺されるような感覚(そんなことはされたことないけど)。

上巻の後半あたりからすでに厳しくて、思わず笑いがこみ上げるぐらい(自分はテンパルと笑ってしまうタイプ)くらい。本を叩き付けたい衝動に駆られる。朝の満員電車の中で本気で困った。

そっか、なんとなくこの本を避けてきた理由が分かってきた。

よく分からなくてごめんなさい。なんとも説明しがたい感覚なので。

下巻の最後までとことん付き合ってみるかな、たまには。
その前にウィスキーでも用意しないと。

続きを読む > "続・ノルウェイの森(追記)"

キノの旅

4840215855.09._SCMZZZZZZZ_.jpgそう、旅の途中で読んでいた本の感想を書くとか言っていて、まだでしたね。
いわき市内で道に迷ったときに、たまたまあったBookOffで見つけた本、それは「キノの旅」でした。

まぁ、気まぐれに入った店で、旅っぽくて小難しいことが書いていない本がいいな、という感じで見つけた本が「キノの旅」でした。安かったし。

んが、これが大当たり。なんだこれ、面白いし、そう、自分自身で書きたかった話ってこんな感じなんだよ、って思ってしまいました。

話しとしてはキノという女の子としゃべるバイクがいろいろな国を回りながら旅をしているという話し。表紙とは裏腹になんだかダークグレーなトーンが全体に漂う、物憂げなストーリー展開で、旅の最中に読むにはうってつけ。童話っぽい語り口で書かれていたりするせいもあるのだと思いますが、
しかもショートショートの形式なので、ちょっとした時間にちょこっと読むということができるので、重宝します。

表紙があれなんで買いにくいですが、内容は全然そんな感じではないので、安心して買ってください。旅の途中いくつかBookOffに寄ったのですが、どこにでも置いてあるみたいなので、お買い得です。

結局、旅から帰ってきてすぐに全巻を大人買いしてしまいました(現在9巻まで出てます)。

ノルウェイの森

ただいま、「ノルウェイの森」を再読中。
久しぶりに読むと、楽しいけど、ずしんとしちゃって。

でもやっぱりいいなぁ、これ。村上春樹ブーム再来の予感。

続きを読む > "ノルウェイの森"
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