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大統領の絞首刑

イラクのサダム・フセイン元大統領の死刑が執行されましたね。

ネット上で死刑直前の画像が出ていてちょっとビックリしました。絞首刑だそうです。
絞首刑は「ダンサー・インザ・ダーク」を見て以来怖くて仕方ないですね。日本も絞首刑ですけど、もっとずどんと落ちるタイプらしい。映画「私は貝になりたい」の最後の場面に出てきていたような気がする。
ギロチンが「人道的な理由」で作られたというのもなんとなく理解できちゃいます。

自分は死刑については反対なんです。
理由は3つ。
1.人間が捜査して裁判を行っている以上、冤罪の可能性が排除できないし、実際冤罪のまま死刑が執行されてしまったケースがあるわけで、それは単なる殺人ということになるでしょう。死刑は後で訂正はできない。

2.死刑が犯罪抑止力を持っているというのもかなり疑問な気がします。すくなくともそういうデータがないし、厳罰化が犯罪抑止に必ずしも結びつかないという例は他にもいくらでもあるわけで、死刑による抑止力もまた根拠が薄いものだと思います。

3.死刑は報復ではないということ。刑罰が守っているのは被害者としての国民じゃなくて、システムとしての国民だと思うのです。つまり法律は法治国家であることを守るためにあるわけで、遺族を慰める為に刑罰があるわけではないということ。もし、報復としての刑罰を認めてしまったら、刑罰に歯止めがきかなくなるでしょう。


いや、まぁ普段そんなこと考えてるわけじゃないけど、DeathNoteという漫画を見て、ふと「悪い奴は死ね」と軽く言えてしまうことの危うさみたいのを感じたので。
それと裁判員制度が始まると、マジで死刑かどうかについてのジャッジをしなくてはならない場面に出くわす可能性もあるわけで、「12の怒れる男達」みたいなことがあるのかな、と。

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