家を7:30に出発。天候は曇りで、どこと泣く秋の気配が漂う涼しい風が緩やかに吹いていました。
長い旅になるので、体力を極力使わないように、筋肉に疲労を残さないように気をつけて自転車を走らせます。道がかなり平坦なこともあって、休息を入れても平均時速27kmぐらいのペースで午前中は順調に経過しました。昼食を土浦近郊でとり、そのまま北上。
久しぶりに(高校生以来か)持久力を試される運動をしていたので、慎重に自分の身体との対話をしながら進みます。そう、この「肉体との対話」というのが非常に懐かしい感覚で、走りながら陸上部時代を思い出していました。
今どれくらいのスタミナが残っているのか、疲労の蓄積はどの程度か、筋繊維の具合はどうなのか、どのくらいの力の入れ具合がもっとも省エネなのか。全身のセンサーを総動員し、運動のリズムを探り、最適な走行を行う。陸上部時代はそうやって1秒でも早く、1cmでも遠くへと毎日トレーニングをしていたと、そんなことを思い出していました。
ずっと国道6号線を北上し続け、夕方に福島県に入りました。
いわき市のどこかで野営をすることに決め、その前に湯本の温泉に入ることにしました。湯本駅近くに公衆浴場があって、それがとても新しくよい感じ。しばらくリラックス休息し、いわき駅近くで夕食を適当に食べ、そのまま6号沿いに野営できそうな場所を探します。
途中、思い立って本屋に立ち寄り、適当に本を買っておきました。コレが意外に当たりで、その感想はのちほど。
いわき駅からしばらく行ったところに川があって、その川沿いの土手にちょうどよさそうな場所を見つけ野営することに。
住宅の裏側ですが、まぁ私有地でもないし怒られることはないだろう、ぐらいのなげやりさで。
ツェルトをはるのにやや手間取りましたが、無事設営を完了し、就寝。熟睡できました。出発前までは不眠で、どうしようもなかったのに、さすがに疲労がこのときは勝ちました。
一日目はこれで終了。
走行距離 210.7km