まず最初に言わなくちゃいけなかったのですが、改めて言わせてください。
ご心配、ご迷惑おかけしてしまった方、本当にごめんなさい。反省しています。
次は誰にも言わずに、こっそり行くようにしたいと思います。
旅の中で感じたこと、考えたこと、分かったこと、分からなかったこと、見えたもの、見えなかったもの・・・
というほどのことは何もなかったというのが旅の結論ですね。予想通りというか、旅のオチは「無意味」と昔から決まっていますから。
旅って、一種の生活なんだと思うのです。朝起きて、ご飯食べて、動いて、食べて、動いて、食べて寝る。観光とかグルメとか持ち込まない限りは日常と変わらないもんだな、と。だから何か特別なことをしているという感覚を持たなかったのです。
そして、そいう生活に自分が向いていることも前から分かっていました。もう、相当の昔(中学生になった頃にはすでに)から家に帰りたいという気持ちを全然もっていないので。
自分と向き合う時間をじっくりたっぷり取れたというのは確かです。
それでふと思ったのは、特にここ数年、無理に元気であろうとしすぎていたのかもしれない、それがいろいろなところで破綻しているのかもしれない。よく考えてみたらもとの自分のキャラは「無口・無感情」だったし、そこから元気を引き出そうと無理したいたのかもしれないとも。
自転車をこぐのに、無理に力を入れてこいでいても、明日進めなければ意味がないんです。普通に、歩くように、無理せずこぎ続けることが明日につながるんですよね。
というわけで、元気ではないけど、しばらく普通にしてみようと思います。
皮膚の色以外に特に変化がおこることなく、旅は終了ですが、それでいいんでしょう、きっと。
ああ、でも帰ってきて良かったというのと、帰ってこなければ良かったというのがせめぎあって複雑な今日この頃。
---------------------------------------------
ここから先は自分的、思索の時間です。
旅の中でよく考えたことの一つは、このまま自分がいなくなるとどうなるか、ということ。
特に死んでしまった場合の事後処理はどうなるのだろうか、と非常に事務的・冷静に分析していました。あ、別に死にたいとか思っているわけじゃないですからそれは安心してください。危ない場面に接するとそういうことを非常に冷静に考えちゃうというだけです。
山奥で夜中に自転車乗っていて、下り坂でかっ飛ばしているときに、障害物にぶち当たり、ガードレールを超えて放物線を描き吹っ飛んで、谷底で死んだとして、そこから発見されるまでにかかるリードタイムはおそらく3日程度。だいぶ涼しくなってきてはいえ、あしがはやい季節なので部分的に腐っているかもしれません。
身元は身分証明書があるからすぐに判明するでしょう。一応変死扱いなので、司法解剖を受けて、家族に引き渡されて、家にたどりつくのに1日。
知人に連絡が行って、翌々日に通夜。その次の日に葬式。
ただ、うちの家族は果たして友人とかの連絡先を把握しているとは思えないので、どこまで連絡がいくのかは不明。少なくとも研究室にはたどり着けると思うけど、中高校の友人とかサークルとかまでには伝わらないんだろうと予想。しばらく後に、MLとかで連絡いくのかなぁ、と思ったり。
葬式は近くのセレモニー会館とかになるでしょう。車でも電車でもアクセスのよい八柱か、柏あたりが有力か。でも混んでいそうだからちゃんと確保できるか一抹の不安は残ります。その場合は松戸のはずれあたりにあるところでも十分です。
墓は、どこの墓に入るんだろう。青森のじいちゃんのところぐらいしか心当たりがないので、そこへ。うん? そうすると葬式やる場所と埋葬する場所がずいぶん離れるけど大丈夫か不安。カラスがいて、薄暗くて、山の近くで、人気が無くて、お寺があって、夜は不気味なオレ好みの墓場なのでOKです。ま、骨になった人にはそんなことはわからないけどね。
葬式とかのやり方に関して希望はないですね。好きなようにやってもらえればいいと思います。自分的には、無くてもいいんですけど、葬式とかの儀式は残されたひとのためのものですから。どうせ死んでしまったあとのことなんて分からないですしw。
あえて好みを言うなら、しめやか:華やか=3:7 ぐらいの比率がいいですかね。お金はかけない方針で。
あと、ついでに思ったのは、即死は嫌だなぁ、というか困るなぁと。最後なにか言い残したり、書き残したりする時間はほしいですね。痛くても苦しくてもいいから(どうせすぐ終わるなら我慢するよ)。全然意味ない謎のメッセージとか残したいですね。発見した人が悩んだりしてくれたら本望です。
どんなのがいいかなぁ。「あべし」「うわらば」「黄色いスイカをさがせ」「はんにんはT・・・」とか。
てなことを、暗い夜道、誰もいなくて、ちょっと退屈している時に考えたりしていました。
桑原桑原。