結構寒かったのですが、結局熟睡。目が覚めたら顔にアリがいました。食べなくて良かった・・・
さすがに今日は起き上がろうとしただけでも体の節々が痛い。悶えながら起き上がりツェルトから這い出て体操し、体をほぐします。昨晩は良く分からなかったけど、明るくなってから見てみると、かなり海が近いところだったのね。津波があったら死んでいたわ。
6:30ごろに近くにあったマクドナルドで朝マックします。それからもう一度体操をし、体をほぐしてからいざ青森へ向けて出発。
国道45号線をひたすら北上し、途中の野菜の即売所でなしを買って食べてみたりしながら八戸を目指します。
もうリアス式じゃないから余裕かな、と思ったらそうでもなく、意外にアップダウンのある道にてこずりながら、お昼には八戸に到着。ここでネットカフェに入り、帰りの算段を検討します。夜行バスで帰ることにして、予約するためのTEL番号をメモっておきました。
しかし、八戸は思っていた以上に都会でした。久しぶりにケンタッキーを見かけました。仙台以来かな。でも昼食はすき屋で適当に。まぁ何でも良かったんです。
途中東北新幹線の建設現場を通り過ぎました。ここが、新幹線の最北端という現場を横目に見ながら十和田市を目指します。時間に余裕があれば十和田湖とか行きたかったのですが、さすがに余裕がないのでそのまま青森市を目指します。
途中で45号線が終わり、4号線にシフトします。あぁ、厳しかった45号線。自転車じゃなくて車とかバイクとかなら素敵なルートだと思うんですけどね。自転車で行くことはもうないと思います。
体の節々が本当に痛くて今日はへこへこしながらこぎ続けます。そして野辺地に到着。ここには従兄弟が住んでいて、3年ぶりぐらいに会っていくことにしました。
その兄妹とはだいぶ歳が下に離れていて、昔は兄妹ともに可愛がっていたのですが、兄のほうが学校に不登校になってしまい、元気にやっているのか心配していたのです。
うちの従兄弟は自分とその子意外はみんな女で、肩身の狭い思いを昔からしていたのですが、特にその子には兄のような存在がきっと必要だったのだと思います。必要なときにいてあげられなくて、本当に悲しい思いをしていました。
会ってみたら、意外と元気にやっていながら、将来どうするのかということに関してはまだアヤフヤな感じ。今度、二人で恐山にでもキャンプしにいってじっくり話を聞いてみようかと思います。
実は旅の最初のほうからある一つの賭けをしていたのです。その賭けに勝つためには35kmを1時間でカバーしなければならない状況でした。
すべてを出し切る、リレーのアンカーのようなもうダッシュをここからはじめました。
残っている筋力すべてと、心肺機能を全開にして、猛スピードで走り続けました。
アップダウンはそんなになかったのですが、後ろに重い荷物を満載した状態でアベレージ35km/hは限界の限界。筋肉は悲鳴を上げ、上体はこわばり、握力がどんどん低下し、息はあがり、心臓は限界ビート。
もう間に合わないかと、途中なんども思いました。
でも、どうしても、それを見たくて。
最後、目標地点が見えたときにはタイムリミットが目に見えて迫っていました。最後の力を振り絞ってダンシングを繰り出します。
そして、間に合った。自転車をほうり捨てるよに置いて、ダッシュで階段を上がります。
ふぅ。ホントにギリギリ。この場所でこの夕焼けが見れるかどうかについて、自分の中で賭けていたんです。
でも賭けには勝った。あ、でも勝った場合どうするかを考えてなかったわ。
とりあえず、旅はこれでおしまいにすることに。
そのまま、ばあちゃんちへ行って、温泉入って、洗濯して、いる途中でぶっ倒れてそのまま就寝。