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旅の記録(8/31) 四日目

今日は(も?)長いです。

さすがにツェルトを張らず、野外で寝ていたため、目覚めはあんまりよろしくありませんでしたが、熟睡してたみたいです。
昨日の坂道では筋肉を温存しきれなかったため、若干の筋肉痛がありました。しかし、今日はマップ上では苦難の連続が予想され、柔軟体操を済ませたらさっさと出発することに。


IMGP2030.jpg昨日とは打って変わって晴天が広がり、暑くなりそうな予感。今日は筋繊維を温存することは考えないで、全力を出す必要があったので、寒いよりもいいかもしれない、と考えていました。

三陸峠を下りきったところでいったん海に出ます。しばらくは釜石を目指してえんやこら走ります。釜石にたどり着くまでにいくつかの峠を上り下りします。どれもこれもタフなのぼりと下り。途中工事現場のおっちゃんに「北海道までかい?」と聞かれ、海は渡れねーよとか思いつつ「それもいいですねぇ」と答えました。

さて、11時ぐらいに釜石に到着。歴史ある鉄の街をスルーします。だって、先が長いんだもん。
今日は山がちな道だったためにトンネルが多く、結構怖い思いをします。歩道がないトンネルが多くて。まぁ、自転車で通過使用なんて地元の人でも考えない、ということなのでしょう。


IMGP2037.jpg途中、とてもすてきな砂浜で休憩。吉里吉里海岸というすてきな名前のところで、三陸海岸にしては珍しく広い砂浜が広がっています。東北地方の夏休みは短いため、子供たちの姿を見かけることもなく、だだっ広い砂浜を一人占め。泳がないけどね。
ちょっと休憩をしてから次の目標地点の宮古を目指します。

さらに峠をいくつか越え、宮古まであと少しという、湾にそった下り坂で思わぬ困難に出くわしました。猛烈な海風のアゲンスト。うぉい、10m以上あるぞいという強さで、下り坂なのにもかかわらず、かなり一生懸命こがなければならず、しかも風が冷たいために体温を奪われ急激に体力を失いました。ウィンドサーフィンをしている人が恨めしい・・・
ひーこら言いながらなんとか道の駅「みやこ」に到着。2時近くなっていましたが、ここで昼食。イカのなんとか丼を食べて、しばらく休憩することに。
そとの芝生に大の字に寝転がり、30分昼寝。う~ん、浜風が・・・寒い。長袖をここから着込みます。

昼寝後、再出発。また峠をいくつもアップダウン。かなり足にきていて、小休止を何度もはさみながら、今日の唯一のお楽しみポイント「小本温泉」を目指します。途中いろんな観光名所がありましたが、当然スルーです。

IMGP2044.jpg小本温泉にたどりついたのが5時過ぎ。昨日は風呂に入れなかったので、存分に楽しんでいくことにしました。
ちょっと怪しい雰囲気の温泉でしたが、浴場には誰もおらず、露天風呂を独り占めで極楽極楽しました。もう、筋肉痛とかどうでもいいから、疲れを抜かないとヤバイ感じだったので、のんびりつかりました。

だいぶリラックスした後、再出発。が、出発してすぐに10%勾配連続1.5km×3セットに襲われます。し、死ぬかと思った。で、がんばって上って夕食ポイントの道の駅「たのはた」に到着。が、迎えてくれたのは自動販売機だけ。飯はどうしよう?

どうしようもなかったので次の道の駅を目指します。さらにここらか上り続けること5kmほど。「ここが国道45号線の最高海抜地点」という標識が。ということは、ここから下りの連続です。実はブレーキシューがいい加減やばい感じになっていたので極力ブレーキングしないように、長袖を着て空気抵抗を最大限取りつつ、猛スピードで下ります。

10%の下りが連発していて、頭文字Dな世界。何度かテールスライドしそうになりながら、真っ暗闇の中を時速50km近いペースで下り続けます。LEDの明かりだけが頼りの1時間近い下りの連続で、道の真ん中になにか障害物が落ちていたら死ぬな、とそれだけは覚悟しながら全神経を前方に集中させ下り続けます。
一番つらかったのは寒さ。気温が17℃と、道路わきの電光掲示が示していました。


IMGP2048.jpgそして凍えきったころ、やっと譜代村の明かりが見えたときの感動と言ったら。ちょうどお祭り中らしく、村の子供たちや若者を多数見かけ、ちょっと安心。焼き鳥を食べちょっと生き返ります。
が、やはり夕食を食べられるところがなかったので、さらに次を目指します。


道の駅「のだ」についたの22時近かったのですが、当然締まっています。宮古を出てからここまで70kmくらいの間にコンビニも全くなく、このままだと携帯食料だけで一夜を明かさなければならない感じに。
そのとき、久慈のほうから車が来て、初老の夫婦の方が自販機のところに来ました。二人はなんと、これから千葉に向けて帰るということ。奇遇かな。
それで「この先にレストランとか開いているお店ありましたか」「ないね」・・・「コンビニは」「すぐそこにあるよ」
はい、カップラーメンで夕食決定。

わびしくカップめんで夕食とし、そのままでは悔しいので久慈市を目指します。んで、以外にサクッと到着。おい、ガストが開いてるじゃないか。
うぅ、悔しいけどもう寝ます、という感じで港脇にある人気の全くない公園へ行きツェルトをはり、就寝。が、あまりに寒くてしょうがなかったので雨具を着込んで寒さをしのぎつつ寝ます。

本当によく今日はがんばった。走ることと、どうやって生きながらえるかを考えるのに精一杯で余計な考え事とかする余裕なかった一日でした。

あ、船の汽笛・・・

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