教育基本法が改正させるらしいですね。
黙っていようかと思っていましたが、やっぱりちょっと言わせてください。
ダメだこりゃ。
何がやりたいのかさっぱり分からない。
そもそも何が「教育問題」なのかの定義すらはっきりさせずに、大人の都合に合わせて法律を変えたいだけとちゃうんかと。
もし、学力低下とかいじめとか、不登校とか、そういうのを「教育問題」というのならそれに対する解決策が愛国心ですか。
いや、そうじゃなくて「教育問題」というワードを駆使して、指導者層に都合の良い国民を生産することを「教育」だと再定義するのが目的なら、今回の改正は至極当然のことでしょうね。まぁそれが近代国家におけるそもそもの教育の意義でしょうからね。そういった意味では彼らにとって戦後教育はかなり奇妙なものだったのでしょう。
自分の考えでは、もし教育に関して問題があるとしたら、その責任は「教育をする側」にあるのに「教育をされる側」がつねに問題の被害者になってしまうということ。教育が不十分であればそれを充足してやることがする側の責任だし、教育が不適切ならそれを正すのもする側の責任。でも問題はいつもされる側で起きていて、それを問題として認識するのはとても大変だということ。
実際、子供達を教えていた立場にあった経験から言っても、問題認識はとても難しい。どれだけ密なコミュニケーションをとることができるのか、ということが大切だと何度も痛感さえられました。
そういう、子供の側にちゃんといるべき大人が不在になっていることが一番の教育に関する問題だと感じています。
そういう問題の本質は何なのかを、自分なりでもいいから、ちゃんと示せすことをせずに、都合の良いように法律を変えてしまうことはひどい話です。
他の国のことは知りませんが、日本人はとりあえず「勉強」には関心があっても「教育」には関心がないのでこういうことは必然的に起こるんでしょう。
まぁちょっと法改正されたぐらいで、気骨のある教育者の人は揺らがないと信じているので、がんばってほしいものです。